アイヌ民族党準備会は、アイヌ民族党に名称を変更しました 2011年12月15日 公開
アイヌ民族党 ウェブサイト
アイヌ民族党 結党宣言
「カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム」
(神の国から降ろされたもので、役目なしに降ろされたものは一つもない。)
アイヌ民族の世界観では、神の世界から人間世界へは、人間を含む動物ならびに植物、菌類に至るまで、すべての生き物は役目を持って送られてくると考えます。
2012年1月21日、アイヌモシリのエベツに、アイヌ、シサム(アイヌの良き友人)、そして世界の先住民族の皆さんの立会いの下、神の世界から人間の世界に送られてここにアイヌ民族党が誕生しました。
アイヌ民族党の「役目」は、まず、今日も続くアイヌ民族に対する差別をなくし、先住民族としての権利を回復することです。知里幸恵さんは『アイヌ神揺集』の冒頭で次のように述べています。 - 「其の昔此の廣い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました。天真爛漫な稚児の様に、美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は、真に自然の寵児、何と云う幸福な人たちであったでしょう。」 - そうした幸福な暮らしを奪われて140年近くが過ぎようとしている今日、アイヌ民族党としてあらためて権利回復を求める声を上げることを私たちは決意しました。
アイヌ民族党は、また、アイヌ民族の価値観やアイヌプリ(アイヌ民族の習慣)に基づいた政策を提案し、実践することを求められています。3月11日に起こった東日本大震災で2万人近い尊い命が奪われ、さらに原子力発電所の事故により東北地方を中心に大気・海洋・土壌への放射能汚染が甚大となり何十万の人が避難生活を強いられています。この3・11を境に日本中の価値観に揺れが生じています。私たちは、あらためて一人ひとりが社会や暮らしのあり方を見つめ直し、そして政治のあり方を根本から変えなくてはならないと感じていますが、そこでアイヌプリが必要とされています。
アイヌ民族党に課せられたこうした歴史的役割を果たす道のりは、決して平坦なものではありません。しかし、結党大会に集ったアイヌ、シサムそして、残念ながら参加できなかった皆さんも含め、アイヌ民族党に期待するすべての声を結集すれば、私たちの夢は実現可能だと確信します。
ニュージーランド(アオテエロア)マオリ党の皆さんをはじめ、世界の先住民族の皆さんのあたたかく、そして力強い連帯の言葉にも励まされつつ、ここに、アイヌ民族党の結党を宣言します。
- 2012年1月21日
- (写真左より)
川奈野惣七・宇梶静江・清水裕二・
萱野志朗・野元弘幸・貝沢真澄・関根健司
